「最近、お父さんの歩き方がなんか変わった気がする」——そんな変化に気づいたことはありませんか。加齢とともに体の動きが少しずつ変わっていくのは自然なことです。ただ、その変化を「年だから仕方ない」と見過ごしていると、「ロコモティブシンドローム(ロコモ)」や「廃用症候群」という状態が静かに進んでしまうことがあります。今日は、在宅でご家族を支えている方に知っておいてほしい二つのキーワードと、地域の介護予防サービスをどう活用するかについてお話しします。
ロコモティブシンドローム(ロコモ)とは
ロコモティブシンドローム(通称:ロコモ)とは、骨・関節・筋肉・神経など、体を動かすための「運動器」が衰えることで、立つ・歩く・移動するといった日常動作に支障をきたす状態のことです。日本整形外科学会が提唱した概念で、「要介護になるリスクが高まっている状態」ともいえます。
ロコモは、ある日突然なるものではありません。日々の生活の中でゆっくりと進行していきます。だからこそ、早めに気づいて対処することが大切です。
こんな変化に気づいたら要注意
- 家の中で物につかまらないと立ち上がれない
- 片足で靴下が履けなくなった
- 横断歩道を青信号のうちに渡りきれない
- 15分以上続けて歩くことが難しくなった
- 最近、外出する頻度がめっきり減ってきた
こうした変化は「老化の自然なサイン」で片付けてしまいがちです。でも、早めに対応することで、進行を遅らせたり、改善したりできる可能性があります。「うちの親もそうかも」と感じたら、ぜひ一度立ち止まって考えてみてください。
廃用症候群——「動かない時間」が招く全身の衰え
廃用症候群(はいようしょうこうぐん)は、安静や運動不足が長期間続くことで、体の機能が全体的に低下してしまう状態です。「生活不活発病」とも呼ばれ、骨折や病気による入院をきっかけに急速に進むことがあります。
「骨折で入院したら、退院時には歩けなくなっていた」「コロナ禍で外出を控えていたら、足腰がすっかり弱った」——そんな経験を持つご家族の話を、私たちはデイサービスの現場でもよく耳にします。
廃用症候群が怖いのは、筋力低下だけでなく、全身に影響が及ぶ点です。
- 筋力・骨量の低下:転倒・骨折のリスクが高まる
- 関節のこわばり:動ける範囲が狭まっていく
- 心肺機能の低下:少し動いただけで息切れしやすくなる
- 食欲不振・低栄養:免疫力が落ち、感染症にかかりやすくなる
- 気持ちの落ち込み(意欲低下):閉じこもりがちになり、さらに動かなくなる悪循環に陥る
大切なのは、「動ける時に動き続けること」と「動く機会を意図的につくること」です。体は、使わなければ衰えていきます。逆にいえば、使い続ければ、衰えるスピードを緩めることができます。
郡山市で使える介護予防の選択肢
「デイサービスは、もっと介護が必要になってから利用するもの」と思っている方も多いかもしれません。でも、実は要支援1・2の段階から通所サービスを利用できます。早い段階から定期的に体を動かす習慣をつくることが、将来の自立した暮らしを守ることにつながります。
私たちはなひろは、郡山市・矢祭町で通所介護(デイサービス)を中心に展開しています。リハビリ専門デイサービスでは、専門スタッフのもとで、お一人ひとりの状態に合わせたプログラムに取り組むことができます。
「毎週通うのは親が嫌がるかも」「半日だけ預かってもらえるの?」——そんな疑問をお持ちのご家族も安心してください。半日型のプログラムは、午前または午後の2〜3時間が基本。生活のリズムをなるべく崩さずに通えることが、長続きのポイントだと私たちは感じています。
「介護はエンターテインメント」——これは、私たちはなひろが大切にしている考え方です。楽しくなければ続かない。デイに来ること自体が楽しみになるような時間をつくることが、私たちの原点です。体を動かしながら笑顔が生まれる、そんな場所でありたいと思っています。郡山市賀庄・台新(開成地区)・安積町、そして矢祭町の各事業所で、地域に根ざした介護予防の場として機能できるよう、日々取り組んでいます。
まとめ——早めの一歩が将来の安心につながる
ロコモや廃用症候群は、「動かない時間」の積み重ねから始まります。ご家族が早めに変化に気づき、「何か始めてみよう」と動き出してくれることが、本人にとっても大きな支えになります。「うちの親、もしかして…」と感じたら、まずは地域の介護相談窓口やデイサービスへ問い合わせてみてください。小さな一歩が、将来の大きな安心につながります。
はなひろからお伝えしたいこと
私たちはなひろは、「地域と共に育ち、貢献する。情熱を持ってこの仕事を愛し、関わる人全てに感謝と感動を」という理念のもと、利用者の方が自分らしく動き続けられるよう支援しています。郡山市・矢祭町のリハビリ専門デイサービスへの見学・ご相談は、いつでもお気軽にどうぞ。詳しくは hana-hiro.com をご覧ください。
発行者:塙 啓之(はなわ ひろゆき)
