スタッフ紹介 Staff

「もっとよくなる」という想いで
クライアントさんの人生をサポートする

渡邉 哲(業務提携3年目)

Tetsu Watanabe

自費訪問リハビリ リライフ郡山(re:Life Koriyama)

理学療法士/ウォーキング療法士

リライフ郡山は、「人生を諦めない」「人生を取り戻す」という想いをベースに、保険に頼らない、一人ひとりのニーズに合わせたリハビリを提供する会社です。はなひろの塙啓之社長と、当時はなひろの社員だった理学療法士・山田亮佑さんが立ち上げ、私は業務提携というかたちでリライフ郡山に参加し、介護保険外自費の訪問リハビリを行っています。リハビリで大切にしていることはゴールを明確にすること。目標に向かって努力しつづけるクライアントさんに伴走できるよう、自分自身も向上心をもって、どのようにサポートできるか日々考えています。

はなひろは、介護への想いを共有するしくみが
いたるところにちりばめられている

リライフ郡山と業務提携を結んだのは、2019年8月です。塙社長の主催する会合で、人を探していることを知ったのがきっかけです。
私自身は2012年に、理学療法士として働いていた総合病院を辞めて起業し、当時、自費のリハビリなど、いくつかの事業を手がけていました。「訪問リハビリ」というスタイルに興味があったので、「お手伝いします」ということになりました。

業務提携という外からの印象ですが、はなひろは、介護への想いがメンバーに浸透している会社だと思います。利用者さんもメンバーもみんな元気に、明るく、楽しく、自分らしくいられる場所をつくろうとしていることが、強く感じられます。

どんな介護施設でも、介護への強い想いがあると思います。はなひろの場合、それをかたちにするしくみがあります。たとえば、メンバーが学んだことや得た情報は、LINEやメッセンジャーのグループで共有されます。パソコンの使い方や書類の書き方なども整理されて、共有フォルダで管理されています。

毎日の朝礼や、全力で行っている理念の唱和、毎月の目標提出を通して、立ち返る位置や社長の介護への想いを再確認できるので、たとえ想いがブレてしまってもすぐに元に戻れます。そういうきっかけが、はなひろにはたくさんあります。

職業的・人生的に経験豊かなメンバーが多いのも強みですね。介護の世界に初めて入った人でも、彼らのサポートを受けることでうまく順応し、成長できる体制になっていると思います。

「もっとできるのでは」という可能性を信じて
目標をアップデートしながらリハビリを続ける

現在、訪問件数は、1週間で15、6件くらいです。週2回の方もいるので、クライアントさんの数は7人くらいです。訓練は1回1時間で、1万円。決して安くはありません。その値段でも利用してもらえるために、どのような付加価値を提供できるか、いつも考えています。

訓練の内容は、保険サービスと大差はありません。クライアントさんが思い描くゴールから逆算して考えています。ゴールが明確であるかで、リハビリの効果はほぼ決まります。そのため、最初の問診には時間をかけています。細かく質問して、どうなりたいかを一緒に考え、紙に書き出します。過去ではなく、この先どうしたいかに力を置いて聞くようにしています。

リハビリは、自主練することが大前提です。メニューを一緒に考えるときには「私がかかわれるのは1時間だけです。残りの23時間をどう過ごすかを一緒に考えましょう」と伝えます。その点では、「自費で1万円」ということがプラスにはたらいているかもしれません。クライアントさんの本気度が違います。自主練習やセルフケアに意識が向きやすいのだと思います。

クライアントさんには常に、「できていること」を伝えます。毎回「いまの状態」を確認し、頻繁に変化を感じてもらい、目標をアップデートしながらリハビリ訓練をしています。もっとよくなりたい、次はあれをやってみたい、という想いが広がり、チャレンジしたいことが増えたら、その先へと進めるようにサポートします。

訓練中、クライアントさんが自分の変化に気づいたことが伝わる瞬間があります。あっという顔したときとか。そういうときは、すごく嬉しいですね。訓練への向き合い方や、日常の行動や考え方がポジティブに変わったと感じられると、自分の存在がプラスになっていると実感できますし、楽しいですね。

介護の仕事を目指す人に求められるのは
向上心をもつこと、自分はどう生きたいか
を見つめられること

仕事で大切にしていることは、向上心をもつことです。「可能性の探究」という言葉をよく使っていますが、「もっとよくなれる」という考えをもつことです。

もう一つ大切にしていることは、自分がどう生きたいかにちゃんと向き合うことです。リハビリに限らず、介護とは、人の人生をサポートする仕事です。だからこそ、それに携わる人は、自分の人生について深く考える必要があると思います。自分は何が好きで何が嫌いで、どう生きたいかを考えられない人が、ほかの人の人生をサポートできるのか、という話ですね。

自分の生き方や、大切にしている価値観をもっているからこそ、年配の方とも「人生」あるいは「生きるということ」について共通の立ち位置でかかわれるのかなと思います。自分がもやもやしていたら、かかわる余裕なんてないですよ。

自分の生き方を見つめ直すときには、周りの人との関係性で築いた経験、原体験のようなものを振り返るとよいと思います。
私の場合、小学3年生のときの経験でした。たまにしか顔を合わせないおじさんが、自分のつくった卵焼きを「めちゃめちゃうまい」と褒めてくれたときのことを、いまでも鮮明に覚えています。
人に喜んでもらえたときに自分もすごくうれしかった。きっと同じような経験をいっぱいしてきたから、「人のために何かをしたい」と考えるいまの自分がいるのだと思っています。

向上心がある人。そして人が好きで、自分を見つめられる、つまり自分が好きな人は、介護の仕事に向いていると思います。ぜひチャレンジしてください。