スタッフ紹介 Staff

「介護士になることが夢」施設管理者として、
その思いに応えられる施設づくりを目指す

豊嶋久美子(入社8年目)

Kumiko Toyoshima

デイサービスセンターポエム郡山賀庄

施設管理者/生活相談員
介護福祉士

施設管理者の仕事は、施設のあらゆる業務をマネジメントすることです。施設運営、収支把握、行政機関とのやりとり、利用者さんや職員の管理など、業務内容は多岐にわたります。マネジメントで重視していることは、「会話」。会話を通じて、お互いの理解を深め、気づき合い、助け合い、成長できる場をつくることができればと思っています。登録いただいた利用者さんには「ここに来てよかった」と、夢をもって介護の世界に飛び込んできた人には「介護を仕事にしてよかった」と思ってもらえる施設づくりを目指しています。

なんでも話し合い、お互いの理解を深める。
家族と過ごすようなあたたかい関係

はなひろに就職したのは、8年前です(2021年3月時点)。最初はポエム荒井で現場の介護職兼生活相談員として働いていました。
ポエム荒井では、途中、出産のために産休・育休をとりながら3年くらい働き、2016年、デイサービスセンターポエム郡山賀庄を開所するタイミングで異動して、施設管理者の立場に就きました。

施設管理者は、施設全体をマネジメントする責任者です。施設の運営方針の策定や設備の修繕、介護保険請求、行政機関とのやりとり、利用者さんやメンバー(スタッフ)の管理など、施設のモノ・カネ・ヒトに関する管理業務を担っています。

利用者さんやメンバーの管理では、メンタル面や体調面での変化を把握することが大切な業務です。とくに朝は、利用者さんやメンバーに変化が現れやすいので注意深く観察しています。挨拶に元気がなかったり、いつもより声に張りがない利用者さんやメンバーがいたら、積極的に声をかけるようにしています。声をかけることで、「じつは…」と会話が始まり、その人が抱える悩みなどを知るきっかけになるからです。

朝に限らず、会話は大切にしています。たくさん話すことで、お互いにいろいろと気づき合える関係になっていると思います。メンバー同士もそうだし、利用者さんともそう。
誰かの変化に気づいたら、自分たちに何かできるかを、必ず話し合うようにしています。なんでも遠慮なく言えて、支え合って。みんな家族みたいだなって感じます。

介護の仕事は、利用者さんや身近な人が
どうしたら幸せになれるかをいつも考えること

一般に、介護の仕事はつらい、厳しいというイメージをもたれがちです。たとえば郡山賀庄では、認知症の方を積極的に受け入れていますが、認知症の方は何度も同じことばかり話したり、歩き回ったりして、介護が大変だろう、みたいなイメージをもっている方が少なくないと思います。

もちろん、そういう場合もあります。介護職も人間ですから、つらいな、大変だなって感じるときも、当然あります。
でもそんなときは、相手がもし自分や自分の家族だったらどうだろうと考えるようにしています。「こういう言い方をされたらつらいだろうから、どう言えばいいかな」とか、「こういう感じでケアしてもらえたらすごく嬉しいだろうな」って。

介護の仕事は利用者さんだけでなく、自分や自分の身近な人がどうしたら幸せになれるかをずっと考える仕事でもあります。それって、とてもすてきな仕事だと感じています。

もちろんつらいことばかりではありません。
当時99歳の利用者さんにいただいた、忘れられない言葉があります。

「郡山賀庄の雰囲気ができているのはあなたがここに居るから。あなたは、みんなを咲かせている、太陽みたいな存在ね」。

このときは、嬉しくて、泣いてしまいました。
自分は一生懸命に仕事をしていただけなのですが、人生の大先輩から、こんな言葉をかけてもらえるなんて、思いもしませんでした。「介護の仕事についてよかった」と実感した経験となりました。

介護士に憧れる人のためにも
介護の世界へのポジティブな入口となる

いま私たちのところに介護士を志す高校生が、アルバイトとしてきてくれています。彼女らの「介護士になることが夢」という思いに応えられる環境や体験を、私たちはできるかぎり提供する必要があると思っています。

とくに重要なことは、ボジティブな介護の世界への入口を提供すること。最初に入った介護の世界で、介護によいイメージをもつことができれば、つらいこと、大変なことがあっても、仕事を続けてみよう、頑張ろうという気持ちを持ち続けられると思います。逆に、介護の仕事に志していたけれど、初めて入った環境に合わずに、何か思っていたのと違うなと感じてしまえば、介護の仕事から離れていってしまいます。実際に、そういった理由で介護の仕事を辞めた人をたくさん知っています。

介護の世界にポジティブなイメージをもてる場所になる。
施設管理者として日々、そのことを考えています。